つまらない者ですが。

31歳・バツイチ・メンヘラ乙女の日常、ときどき妄想。

私がおばさんになったら

2017年、春。

私もいよいよ本当におばさんになってしまった。

肩凝り、腰痛、少し動けば動悸・息切れ(べっ…別に太ってるからとかじゃないんだからねっ!)。寝ても寝ても取れない疲れ、水分も油分も抜け切ったカサカサな肌。

もうこれはまさしく完全に「老い」。

いつの間にか31歳。月日めちゃくちゃ流れてる。こわい。

10年前の今頃は、バイトを掛け持ちしてたり、朝まで遊んでスキンケアをサボったってファンデーションはちゃんとノッてくれたし、体重だって今より15kgは軽かった。

は?嘘じゃねぇし。

10年も経てば色々ある。私が結婚をし離婚をして、仕事をいくつも変え、1人暮らしをはじめたり、持病の再発で東京の病院に年に数回通うようになったり、なんやかんやしている間に気づけば弟がしれっと結婚して。

 

弟を含め、家族とは正直あんまり仲良くなく、普段から連絡しあうこともなくて、弟が結婚するときですら直接報告されないまま後になって母づてに聞かされるくらいの関係性でしかない。まぁだけど弟が結婚したということで、つまり私に「顔も名前も知らない妹」ができたわけで。変なの。そしてなんとこの度、2人の間に娘が産まれてついに私も伯母さんデビュー。

 

しかしあれかね、姪っていうのはこんなにも可愛いもんかね。

大して仲良くもない弟と知らない間に出来てた義妹の娘。こんな関係性で大丈夫か、と、産まれる前はいらぬ心配をして勝手に不安になって泣いた夜もあったけれども、そんなことはもう忘れた。全然大丈夫だった。私の遺伝子には、ちゃんと彼女を愛するよう書き込まれていた。

LINEで送られてきた産まれたばかりの赤ちゃんの写真を見たら涙が出た。とにかく愛おしすぎて、どういう感情なのかは自分でもよくわからないけれど。

彼女が産まれて10日が経った昨日、相変わらずなんにも言ってこない弟に私から連絡した。

名前が決まったことも報告してもらえなかったけれど、そんな弟のことはもういい。いちいち憤慨するのもいいかげん飽きてきたし。

そんなことよりもいま私は彼女に夢中でね。

名前は母に聞いた。そしたらついでにお風呂に入れられている写真まで送ってくれた。

名前がついた彼女は必要以上に可愛い。

頭ちっちゃ!弟の手のひらくらいしかない!お湯に浸かったらあんなに気持ちよさそうな顔すんのか!赤ん坊のくせに!生意気!!可愛いっ!!!って、興奮しすぎて母乳が出るかと思った。いや、確かに出た。子ども産んだことないのに。

彼女にいつでもプレゼントが届くように、弟から住所を聞き出して彼女の他の写真も送るよう催促した。後で送るからって言ってまだ届いてないけど。なんか「一眼で撮ってるから」だってさ。気が利くな!

 

今度東京に行ったら、お菓子と可愛いスタイでも買って送ってあげよう。彼女のママにもめちゃくちゃ優しくしよう。「いつでも会いに来てね」って言ってもらえるように。あと、ついでに弟にも優しくしよう。子供の頃、後ろをチョコチョコついて来るのが鬱陶しくて「かくれんぼしよう」って言って撒いたりしてごめん。どうせ数なんか数えられないってお菓子をキッチリ半分こにしなくてごめん。その他もろもろ本当にごめん!どうか許して、そして、写真も動画もとにかくたくさん送ってほしい。彼女の成長をずっと見守らせてほしい、私にも。

 

これから楽しみしかないわ。

おばさんって最高かよ。