つまらない者ですが。

31歳・バツイチ・メンヘラ乙女の日常、ときどき妄想。

お正月、私が帰省しないのは

嫌いだ。年末なんて。
お正月なんて来なくていい。


昨日のことでした。
会社でお正月に帰省するのか訊かれたので「しない」と答えたら、物凄く非難されました。

「何か予定でもあるんですか?」
「ないんなら帰らなきゃ駄目ですよ!」

実家は遠いのか。ちょくちょく帰っているのか。前回帰ったのはいつか。家族に会いたくないのか。お父さんが寂しがってるんじゃないか。
信じられない。とまで言われたんです。

なんかね...もう、うんざりするわ。そういうの。

帰らなきゃいけないという使命感を持つあなたたちはどうぞ、帰って好きなだけ実家で過ごしたらいいじゃない。私はね、人には色んな価値観や事情というものがあるから、例えそれが自分と違ったとしても口出しをしたり詰め寄ったり、ましてや非難など私なら絶対にしないけどなー。
と、思うわけです。
そういう人たちのこと、やっぱり好きになれない。
いや、嫌いですね。
もちろんそちら側が世間の声であることは認めた上で。

とりあえずこの話はあまり長くしたくはなかったので、私は車を持っていないし、実家は島なので船を出してもらわないといけないので帰ると言っても色々と大変なのだと説明をしました。

まあそんなものは建前なんですけど。

私がお正月に帰省しないのは、誰とも過ごさないと決めたのは、今年の、2015年のお正月があまりにも幸せすぎたからです。もうすぐそばまで迫ってきている2016年のお正月にそれを超えることは出来ないと判ってしまっているからです。


2014年12月31日の朝でした。

仕事を終えたばかりの彼から電話がありました。
飛行機の空席がある。これから帰ろうと思えば帰れるけれどどうする?急げば今ならまだ間に合う。って。
混乱して、訳も分からないまま私は「帰ってきて...!」と言いました。
こんなに衝動的な「帰省」があるのだろうか。だけど彼は本当に私のところへ帰って来てくれました。
嬉しくて嬉しくて、母親にも友達にもメールをしました。

一緒に年を越せるだなんて夢にも思いませんでした。
年末のお笑い番組を見ながらすき焼きを食べました。
私の狭いベッドで一緒に眠りました。
初詣に行っておみくじも引きました。
私が買っておいたプリンやヨーグルトを全部食べられてしまったこと、猫の鳴き真似をする怪しいおじさんに声をかけられたこと、全てが今でも鮮明に思い出されます。
本当に幸せだったし、思い出せば今だって幸せです。

ちょっと幸せが過ぎました。
おかげで心にはポッカリと穴が開き、それは日に日に大きくなっていくのです。
その穴を、もうどうやったって、誰といたって埋めることなんか出来ないのです。
きっと私は「去年」を思い出して泣くのです。
実家で家族と過ごしているのに、友達と話しているのに寂しいだなんて、変じゃないですか。
説明がつかないじゃないですか。
だからお正月は1人で過ごすことにしました。お正月に1人なのって、寂しいから。寂しくて当たり前だから。

私にとってのお正月なんてたったの2日です。
ただの連休だと思って過ごせばあっという間です。

2月にはまた病院のため、東京へ行けます。
今度は横浜にホテルを取ってくれると彼が言ってくれました。とても、とても楽しみです。

私はこんな状態で新年を迎えようとしていますが、皆さんはどうかよいお年を...。

来年もよろしくお願い致します。